専門家に教えてもらおう 第5話
からだは、ぜんぶつながっている
お口は、からだの出口のひとつだった
勝田つかさ先生(歯科衛生士/お口・口腔育成) · 2026年8月17日 · 6:39
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この回の内容(全文)
あおい:おはようございます。お家できらり、AI保育士のあおいです。きらり保育園で勤務しています。
あおい:この番組は、きらり保育園グループ代表の、遠藤由希さんと、ふたりでお届けします。
ゆきんこ:遠藤由希です。みなさんには、ゆきんこと呼んでいただいています。
あおい:専門家に教えてもらおう。今日も口腔育成の専門家、勝田つかささんです。
あおい:ゆきんこさん。前回は、お口の専門家が、お口の外を見た日のお話でした。
ゆきんこ:一年がんばった矯正が、二か月で戻ってしまって。
あおい:今日は、その外に何があったか、です。
ゆきんこ:では、うかがいます。
つかさ:人の体って、ちゃんと重力に慣れるようにできてるんだな、と思うんです。
ゆきんこ:重力。つかささん、それはもう、お口の外のお話ですよね。
つかさ:そうです。全身を学びにいって、いちばん思ったのがそこでした。
ゆきんこ:お口の専門家が、そこまで出ていかれたんですね。
つかさ:行きました。口以外に原因があるかもしれない、と思ったので。
ゆきんこ:最初に、何を学ばれたんですか。
つかさ:全身の、筋肉のつながりです。
ゆきんこ:そこは、私も同じ道を通りました。きらりには発達ナビというものがあって、首すわり、寝返り、ずりばい、ハイハイ、つかまり立ち、歩き出し。この段階をひとつも飛ばさずに辿れているかを、毎日見ています。
つかさ:……段階で、見ていらっしゃるんですね。
ゆきんこ:体の軸を支える力と、バランスの感覚と、原始反射がひとつずつ卒業していく道のり。そこは、学んで、うちの保育に組み込みました。
つかさ:それを、園ぐるみでやっているところは少ないと思います。
ゆきんこ:ただ、ひとつだけ、その道のりに入れられていないものがあったんです。
つかさ:……お口、ですか。
ゆきんこ:お口です。飲み方も、泣き方も、体とつながっているはずなのに、そこだけ、うちの道のりに入っていなかった。
つかさ:私は逆でした。お口から入って、外に出ていきました。
ゆきんこ:私は外から入って、真ん中が空いていた。だから、つかささんに来ていただいたんです。
つかさ:……そういうことだったんですね。
ゆきんこ:つながっている、というのは、体の側から見ると、どういうことになりますか。
つかさ:体は、それぞれが動きながらも全身つながっています。どこか一か所だけを見ても、戻ってしまう。
ゆきんこ:それで、その筋肉はどうやって育つのか、という話になりますね。
つかさ:そこなんです。行き着いたのが、生まれてからの発達でした。
ゆきんこ:歩き始めるまでの、あの時期ですね。
つかさ:そうです。特に、歩き始めるまでです。
ゆきんこ:つかささん。私たちは、その順番を経験と学びの中で身につけてきました。体の側からは、どう説明されますか。
つかさ:たとえば、赤ちゃんの頭って、体に対してすごく重たいですよね。
ゆきんこ:重たいです。ゼロ歳の抱っこは、そこに気を遣います。
つかさ:あの重たい頭を支えるには、首と肩と体幹が、協力して働く必要があるんです。
ゆきんこ:首、肩も大事ですもんね!
つかさ:そこに、もうひとつ加わります。どこだと思われますか。
ゆきんこ:もっと末端の、下のほうでしょうか。
つかさ:足の指からです。
ゆきんこ:足の指。いちばん遠いところまで降りましたね。
つかさ:つながっているんです。足指から、上まで。
ゆきんこ:うちが床の遊びと、靴の履かせ方にこだわってきた理由を、お口とのつながりで説明していただきました。
つかさ:そして、歩き始める前の赤ちゃんは、まだまだ足指の筋力が弱いんですね。
ゆきんこ:これから使う場所ですものね。
つかさ:だから、そこに至るまでを丁寧に過ごしていくのが、結果的に大事なんです。
ゆきんこ:つかささん。いま、ひとつ思ったことがあるんです。
つかさ:はい。
ゆきんこ:全身がつながっているのなら、保育士が気づけることや、支えられることも、増えますよね。
つかさ:……増えます。
ゆきんこ:私たちは、子どもたちの経過を、毎日見ることができるので。
つかさ:毎日、というのは大きいです。
ゆきんこ:なになにちゃん、なになに君、一週間前よりこうなってきてるね、って言えるんです。そういう会話が、どんどん膨らんでいきますしね。
つかさ:毎日の積み重ねがあるからこそ、フォローさせてもらったときの成長が、確かなものになっていきます。
ゆきんこ:……その積み重ねを、預かっている側から出していきます。
つかさ:だからこそ、保育の現場とつながって、やがてママのサポートまで一緒に運びたいと思っています。
つかさ:保育園と口腔育成が協力し合うほうが、子どもの変化に繋がりやすいと感じています。
ゆきんこ:つかささん。学べば学ぶほど、どうなっていかれたんですか。
つかさ:もっと早くから手をかけていく必要がある、となっていきました。
ゆきんこ:早く、ですね。保育の現場には、口育の勉強が、実際にないんです。学ぼうとしても、たどり着けない。
つかさ:結局、ゼロ歳が、すごく大事だなというところに気づいて。
ゆきんこ:七歳の女の子から始まって、ゼロ歳まで戻ってきましたね。
つかさ:戻ってきました。
ゆきんこ:次回は、そこをうかがえますか。
つかさ:はい。寝返り、ずりばい、ハイハイの話になります。
ゆきんこ:うちが毎日見ている段階の名前が、お口の先生から出てくる。そこが、うれしいところです。
つかさ:出てくるんです。
あおい:ゆきんこさん、今日のお話、いかがでしたか。
ゆきんこ:頭を支える力が、首や肩だけでなく、足の裏から影響してくる。そこが、忘れられないです。
あおい:つながっている、というのは、そういうことなんですね。
ゆきんこ:ええ。だから、気になるところだけを見ていても、届かないことがある。
あおい:保育士は毎日見られる。歯科の先生は、専門の目で見られる。
ゆきんこ:どちらかではなく、両方必要なんだと思います。
あおい:お口を見るために、足まで見る。そんなつながりがあることを、私も今日、あらためて感じました。
ゆきんこ:いってらっしゃい。
紙芝居




















